トキのひな22羽が誕生 佐渡トキ保護センター
http://www.sankei.co.jp/news/050610/sha067.htm(sankei Web 6/10)

今では殆どニュースにはならないけど、あの当時は新聞1面でこの報道をやってたような記憶がある。

『優優』が生まれて以来、今年でもう5年目。今現在センターで飼育されているトキは61羽になるらしい。

数は増えていってるけど、これから先いくつかの問題があるみたい。

佐渡トキ保護センターは、『トキの野生復帰』を活動目標としているけど、トキを野生復帰させられるだけの自然環境が整っているか?というのが一つ。

もちろん、佐渡や新潟県の諸地域では、それに向けた環境対策をとっているものとは思うけど、元々トキは日本全国に生息していた鳥であって、佐渡や新潟県だけが環境対策をすればそれで済む、という問題でもない。

そして二つ目は、今飼育されているトキは、全て1ペアから生まれたもので、兄弟姉妹の関係ということ。もちろん、兄弟姉妹同士で交配させることはできないし、仮にしたとしても、遺伝的に欠陥を持つ可能性が高いと言われてる。

お嫁さんorお婿さんを連れて来ないといけない状況だ。

だけど、野生のトキが生息しているのは、中国陝西省(せんせいしょう)洋県のみ、だという。
センターの親トキ、『友友』『洋洋』も中国産だ。

冷凍保存された配偶子を使用するという方法もあると思われるが、こちらの方はどうなのかよくわかりません:D

という感じで、以上が主要な問題点。

現在は、中国産と日本産のトキに学問的な区別はなく、同じ種類に属しているようなので(昨今ではDNAの類似性で判断するらしく、研究すれば異なった種類の可能性もある)、繁殖させて野生復帰させれば、それが『日本産のトキ』となる。

が、ここで捻じ曲がった自分の不安点を挙げてみますと、、

中国が日本産トキの繁殖計画に、快く協力してくれるだろうか?

反日を国策としているあの国が、日本産Nipponia nippon(学名)の復活を望むだろうか。

望まないだろう。

とまでは言わないけど、これにも又色々と言ってきそうな気がしないでもない。

とはいっても、こればっかりは、日本産トキを絶滅に追いやったと思われる自分たち日本人の責任だろうから、大口叩いて不遜だとか言えないことだろうけど。

ともあれ、自分はセンターさんを応援します。

佐渡トキ保護センターHP
http://www4.ocn.ne.jp/~ibis/

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