太宰治、『人間失格』『斜陽』、読むことができました。
以下、読書感想文。みたいな感じです。
非情に簡潔ですけど。。
・・・・ネタばれを含む話・・・・
『人間失格』。
太宰治の集大成にして、最後の作品。
彼の投影ともいえる、葉蔵の手記。
道化、罪の対義語。
印象的な言葉は、上の2つ。
幼い頃から周囲の人達に向け、本心を隠しながらお道化て(おどけて)みせていた。
葉蔵の本心は道化ではない。自分は全ての人を騙している。しかし、騙すつもりはない。その矛盾した心が、彼に罪悪感を与えた。
罪の対義語。
彼はそれを見つけ出せなかった。
見つけ出せば、何かが変わると思っていた。
そうもがき続け、結局、彼は異端となった。
いや、そうではない。始めから異端だった。
”人間、失格”。
悲劇でもあり、喜劇でもある。
彼にとっては、紛れも無い、喜劇であった。
『斜陽』
貴族の転落ぶりが、心地よい程に、美しく、醜く描かれる。
私(主人公)と弟との人生は、正しく対比だった。
革命。恋。
その2つは、似ていないようでも、似ていたらしい。
貴族からの転落。人生からの転落。蛇に睨まれた蛙。
弟は恋を選ばず、死した。
死は、果たして革命であったのだろうか?
全ての枠組みから脱するために、弟が選んだのは、死であった。
革命。恋。
私は恋を選び、生き延びた。
何としても、例え転落人生を送ろうとも、生き延びなければならない。
”戦闘、開始”。
・・・・・・・・・・・・
以下、読書感想文。みたいな感じです。
非情に簡潔ですけど。。
・・・・ネタばれを含む話・・・・
『人間失格』。
太宰治の集大成にして、最後の作品。
彼の投影ともいえる、葉蔵の手記。
道化、罪の対義語。
印象的な言葉は、上の2つ。
幼い頃から周囲の人達に向け、本心を隠しながらお道化て(おどけて)みせていた。
葉蔵の本心は道化ではない。自分は全ての人を騙している。しかし、騙すつもりはない。その矛盾した心が、彼に罪悪感を与えた。
罪の対義語。
彼はそれを見つけ出せなかった。
見つけ出せば、何かが変わると思っていた。
そうもがき続け、結局、彼は異端となった。
いや、そうではない。始めから異端だった。
”人間、失格”。
悲劇でもあり、喜劇でもある。
彼にとっては、紛れも無い、喜劇であった。
『斜陽』
貴族の転落ぶりが、心地よい程に、美しく、醜く描かれる。
私(主人公)と弟との人生は、正しく対比だった。
革命。恋。
その2つは、似ていないようでも、似ていたらしい。
貴族からの転落。人生からの転落。蛇に睨まれた蛙。
弟は恋を選ばず、死した。
死は、果たして革命であったのだろうか?
全ての枠組みから脱するために、弟が選んだのは、死であった。
革命。恋。
私は恋を選び、生き延びた。
何としても、例え転落人生を送ろうとも、生き延びなければならない。
”戦闘、開始”。
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